アクシデント

「旅にトラブルはつきもの」と言いますが、今回も御多分に漏れず色んなことが起きました。
ここでは、旅の途中で発生した様々な出来事、アクシデントについてまとめていきたいと思います。

■ちなヤクさん五郎さん、指を切る
 ホテルについた初日、テーブルの上にウェルカムフルーツが沢山置かれていました。
 せっかくだから食べてみようと、ちなヤクさんが自身の持参した十徳ナイフで皮をむこうとしたところ、

 悲鳴が。。。

 ナイフの刃と背の向きが区別つきづらい形状をしていたため間違えて逆に持ってしまい、
 親指を深々と切ってしまいました。
 その後、ちなヤクさんの被害を見ていなかった五郎さんが同じ目に遭っていました。
 ちなみに、ナイフで皮をむこうとした果物はランブータンなのですが、
 やや硬いものの指でむけないこともないという残念過ぎる結果となりました。
 ベトナム到着早々から、いきなりアクシデントに見舞われてしまいました。

この赤いのがランブータン

■ちなヤクさん迷子になる
 ベーマンでの夕食後、もうちょい食べたくね?となり、
 現地でもおいしいと評判とのハンバーガー屋さんへ行くことに。
 ハンバーガー屋さんは表通りから少し裏手に入ったところにあり指定するのが大変だったので、
 タクシーでお店の近所まで移動してから少し歩くことにしました。
 タクシーを降りた一行はすぐお店に向かったのですが、
 ちなヤクさんはすぐそばにあったコンビニに気を取られ、

 気付いたら一人ぼっちに。

 ちなヤクさん本人はおいて行かれたことにすぐ気づいたものの、
 一行が用意していたWi-Fiルータが「2人で1つ」だったため手元になく、
 連絡不可な状態になってしまいました。

 バーガーブロスは近所にあるであろうことから、
 10分ほど周囲を散策するも見つからずどうしたものかと考えた結果、
 おっきいホテルなら無料Wi-Fiあるんじゃね?と思い、
 タクシーで降りた場所のすぐそばにあったアバターダナンホテルに駆け込み、
 片言の英語でアクセスポイントのパスワード教えてと頼んだところ無事了承。

 何とかみんなと合流することができたのでした。

 以降、「ちなヤクから目を離すな」が合言葉になったのは言うまでもありません。
 なおこの後ホテルまで歩いて帰ったのですが、原付にひかれそうになったり、
 暗がりの木の枝に強かに頭を打ち付けたりとさんざんな目に遭いました…。

■ちなヤクさん、ポット焦がす
 ある日、ちなヤクさんがコーヒーを飲もうとホテルの部屋にあったポットに水を入れ、
 キッチンにあるIHヒーターにかけました。
 しばらく席を外していると、キッチンからもうもうと煙が。

 近寄ってみると、ポットの底のプラスチックがIHの熱でデロンデロンに溶けていました。
 ポットの底には焦げた電熱線が見えます。

 そう、このポットはIHヒーターで使用できる「IH対応ポット」ではなく、
 自身で専用のIHヒーターを持つ「IHポット」だったのです!
 つまりポットのIHヒーター部分をキッチンのIHヒーターにかけてしまったのです!

 火災報知器こそ作動しなかったものの、目に染みる煙とプラスチックの焦げた臭いが部屋に広がり、
 一時騒然となりました。

 当然IHポットは弁償することに。
 キッチンは掃除するだけで元に戻ったので弁償は免れました。
 いやー、でもけが人が出なくて良かった、ホントに。

■ちなヤクさんかっさー、タクシー料金をボラれる
 近距離にある市場を移動する際、時間節約のためにタクシーを利用しました。
 近くにいたタクシーを捕まえて行先を説明すると「~~ドル」と言われました。

 ところが、実際に着いてみると、メーターには最初に言われた金額の2/3くらいの数字が表示されています。
 メーターを指さし「あの金額じゃないの?」というと、結構な睨みを効かせて「~~ドル!」と凄まれ、
 そのまま払いました。

 初めに合意した金額が正だ、というのは分からんでもないですが、
 それをメーターついたまま堂々とやるのがびっくりですね。

■たかしさん、スリに遭う
 五行山から下山してすぐ、たかしさんが「財布の中身がない」と言い始めました。

 何でも水を買おうとして財布を開けたところ、入れたはずの現金とカードがないことに気付いたのだそう。
 たかしさんはリュックを後ろに背負って、終始スマホで動画撮影をしながら歩いていました。
 それを見たスリが、これ幸いと仕事をしたようです。
 元々たかしさんは道中水を飲もうとした際、
 ホテルから持ってきたはずのペットボトルがないことに気付いたのですが、
 「ホテルで入れ忘れたかな」くらいに思い気にしなかったのだそう。

 思えばその時点ですでにやられていたことになります。

 ここで驚くべきはその手口。財布が残っていたということは、
 人が背負っているリュックの口を開け、邪魔なペットボトルを捨て、
 財布を取り出し、中身を抜き、財布を戻し、口を閉めたということです。

 何という大胆さ。

 そして、被害に遭った本人はおろか、一緒に行動していた他6人の誰も気付かなかった、という事実。

 浮足立った観光客の一団は、格好のカモに見えたことでしょう。
 これを機に我々は、一層気を引き締めてかかるのでした。

 ちなみに出国前に海外旅行保険に加入していた我々は、盗難被害の補償もあったことを思い出し
 帰国後、保険適用を申請するのですが、結果ダメでした。
 理由は、約款の中に補償対象外として「通貨、その他有価証券」が含まれているため。
 元々「海外旅行保険も入ったしこれで安心」なんて思っていましたが、案外そうでもないんだなと、
 痛い教訓となりました。

■エス・ジー一行、金庫開かなくなる
 ドンホイのホテルに初めて入ったときのこと。
 一通り部屋を見たあと、貴重品を備え付けの金庫に入れたところ、
 3部屋中2部屋の金庫が開かなくなってしまいました。

 よくある、
 「自分でパスワードを設定して閉じるとそのパスワードで開くようになる」タイプだと思ってやってみたら、
 「パスワード変更するには元のパスワードを入れてから新しいパスワードを入れる」タイプでした。
 通常、前のお客さんがチェックアウトした後、ホテルの人がパスワードを初期化すると思うのですが、
 どうも戻し忘れたようで、どうやっても開かなくなってしまいました。
 フロントに電話し、マスターキーを使って開けてもらい、パスワードを初期化してもらいました。
 実害はなかったけど、パスポートやお金が入っていただけに、いやー焦った。

■ちなヤクさん、椅子壊す
 ドンホイで自炊の準備をしていたときのこと。
 ダイニングにあった椅子に座り、背もたれに寄っかかっていたちなヤクさん。
 体重を背もたれにぐっとかけたそのとき!

 「バタン!」

 と大きな音と共にちなヤクさんが倒れ、椅子が接合部からバラバラになってしまいました。

 慌ててフロントに電話すると、
 しばらくしてフロントのお姉さんが修理屋さんを連れて部屋にやってきました。
 2人とも椅子を見るなり苦笑い。
 でもすぐに修理してくれました。
 写真を見ても分かるように接合部は細い釘だけみたいだしやけに修理の手際はいいし、
 しょっちゅう壊れてるんでないの?とみんなで訝しんでいました。

■エス・ジー一行、ホテルのオーナーをシカトする
 ドンホイのホテルで朝食のビュッフェを食べていたエス・ジー一行。
 このホテルはお客さんがあまりいないね、などと話していました。
 シーズン過ぎた後の平日だから普通じゃない?などと言っていると、
 角刈りの恰幅のいいおじさんが声をかけてきました。

 この時期、1人でこんなとこ(失礼)来るか?

 何か騙されて変なもの買わされるぞ、と怪しんだ我々は、そのおじさんをスルーすることに。
 するとおじさんはちょっと離れたテーブルで朝ご飯を食べ始めました。

 次の日、ホテルをチェックアウトしようとロビーに集合していたエス・ジー一行。
 フロントのお姉さんから1人の男性を紹介されます。

 「うちのオーナーです」と言って現れたのは、昨日盛大にスルーしてしまったおじさま。
 「うちのホテルはどうでしたか?」「また来てください」なんてことを言われたような気がしますが、
 焦りすぎて何を話したのか全然覚えていません。

 ホテルのことを聞こうとしてくれたのに、失礼なことをしてしまいました…。

戻る