グエン朝王宮

グエン朝王宮は、ダナンの北西80kmほどに位置する都市フエの中心部にあります。
王宮があることから分かるようにグエン朝時代の首都であり世界遺産でもあります。
19世紀~第二次世界大戦終戦まで使用されていた、ベトナム最後の王朝の城を見てみましょう!

1辺600mほどの正方形をしており、周りを堀で囲まれています。
さすが王城。徒歩で行くにはかなり広いです。
中国の紫禁城をモデルに建築されたとか。

地図①の入場口を通り抜けて中に入ります。

入場料は大人15万ドン(約750円)。
ベトナム基準からすると、ちょいお高め。

正面に見える建物が地図②、太和殿です。
グエン朝時代はここで即位式など様々な式典が催されていたそうです。
中には玉座も展示されていたのですが、撮影禁止でした。

ベトナム戦争で破壊され、現在建っているのは1970年に再建したものです。

建物正面の写真を撮り忘れたので裏側から。
屋根の龍は皇帝の権威を表します。
アジアでは偉い人は大体龍ですね。

地図②と③の間にある回廊の様子。

赤く塗られた内装がきれいです。

パノラマで撮ってみました。少しは雰囲気伝わるでしょうか。

中庭の広さは学校の校庭ほど。
本当はここにも建物があったらしいのですが、全て戦争で破壊されています。

回廊壁に飾られていた写真。

上が「皇子とその先生たち」、
下が「フランス高官と、カイ・ディン帝に使える高級官僚」だそうです。
12代皇帝カイ・ディン帝は、1916年の植民地時代にフランスによって擁立された傀儡皇帝だそうです。
だからフランス高官が一緒にいるんですね。

11代皇帝ズイ・タン帝即位式の様子。

確か地図④のあたり。

ここには紫禁城があったらしいのですが、これも戦禍によって失われ、今は庭になっています。

金色の龍が睨みを効かせていたのでパチリ。

地図⑤から東に進んだところにあった池。

地図には「NGOC DICH LAKE」とあります。
後日調べて「NGOC DICH」が人の名前っぽいことは分かったのですが、
グエン朝時代のどういう人かは分かりませんでした。

地図⑩にあった建物。

中はお土産が売ってました。

付近にいた鶏。放し飼い? まさか野生?

地図⑮にあった建物。

通り過ぎただけで中は分からず。
ここから地図㉗へ抜けて、王宮散策終了。
1時間半ほどの滞在でした。

オマケで王宮の外の風景をいくつか。
地図①のさらに南側に旗の建っている建物が。

「フラッグタワー」と呼ばれる見張り台で、今では街のシンボル的存在になっています。
夜にはこの周辺で縁日が開かれるとか。

地図㉗から東に向かって王宮を出た先に、フエ歴史博物館があります。
中には入ってないのですが、外に展示されていた戦争の遺物をいくつか。
近代兵器なので、おそらくベトナム戦争で使用されたものかと。

とにかく広くて暑くて割と早々に音を上げた我々ですが、
後日記事を書くために調べてみると、地図の左側や右側には建物があり、
もっと色んなものが見学できたようです。
通ったルートが良くなかったですね、ほぼ瓦礫しかないんだもの。
少し悔いの残る散策となりました。

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