■ベトナムってどんな国?
ベトナムは、中国の南、インドシナ半島の東岸に位置する、縦に細長い領土を持つ人口1億人弱の国です。
第二次世界大戦後、南北に分かれて戦争していた時期もありましたが、
現在は社会主義国家として統一されています。
日本で有名なベトナムの都市は北部のハノイ、南部のホーチミンの2都市で、
他の町の日本語情報は途端に量が減ります。
ダナンはベトナム戦争で米軍基地が建設された土地ですが、現在はIT企業が多数集まってきており、
オフショア企業もたくさんあります。
またリゾート地としても開発が進み、ベトナム第3の都市となりつつあります。
今回はこのダナンを中心に、北へ南へあちこち見てきました。
■街並み
今回の旅を振り返ってみて思うのは、「キレイなのは表だけ」ということ。
特に今回訪れた都市が絶賛開発中のダナンだけあって、空港やホテルのきらびやかさと、
メイン通りを一本外れた裏通りのギャップに驚きます。
日本にだって同じような差はあるにせよ、ダナンはそれがあまりに近過ぎます。
ダナン国際空港入口。
日本の空港と変わらぬキレイさです。
ホテルのラウンジ。
…に対しての裏路地。
何やら建設中。
日本に比べて足場とか養生があまりなく、
作業者の洗濯物が干してあるのも生活感溢れてます。
夕飯を食べ終わり、ちらりと横を向いたらあった裏通り。
辛うじて街灯があるからまだいいけど。
■交通事情
◎バイク
ベトナムに行って驚いたのが、バイクの量!
日本で暴走族が走っていたとしてもこれだけの数にはならないでしょう。
それだけ「生活の足」になっているようです。
また、多人数で1台のバイクに乗る人たちのなんと多いことか!
2人乗りまでは適法らしいですが、3人以上もよく見かけます。
写真に残っているので最大の人数は4人。
見かけた中での最大は5人だか6人だか。
みんなでびっくりしてました。
あと、荷物載せ過ぎのバイクも沢山います。いくつか紹介します。
タンス?戸棚?を運んでいる人。
でも牽引車を使っている分、まだマトモです。
マットレスを運んでいる人。
曲がるときにひっかかりません?
つーか車体に固定されているかも怪しい…。
奥はタオル?手前はビニールシートを運んでいる人たち。
まさかの過積載共演です。
過積載ではないですが、生き物を籠に入れて運んでいる人。
「THO CON 160K」は「子ウサギ800円」の意。
これ、おそらく食用でしょうねえ…。
◎タクシー
旅行者がベトナムで一番お世話になるであろう乗り物がタクシーです。
料金も安く数も多いので利用しやすいのですが、質はピンキリでトラブルになる確率も変わります。
オススメは全身緑の「メイリンタクシー」。
理由はメーターがちゃんとしていてレシートがちゃんと出るから。
なんでも、「メーターが正常である」ことを国の検査で認められているそうです。
日本だとタクシーを営業するには、
計量法で定められた検査をクリアしたメーターをつけないといけません。
「当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、
日本の当たり前が外国では通じないことが多いんですよね。
メーター絡みではこんなトラブルもありました。
◎電車
電車網があまり発達していないようで、長距離では使えるものの、短距離での便利な路線はないそうです。
だから安くて近場ならどこでも行けるバイクが人気なのかもしれませんね。
今回の旅では乗っていませんが、駅まで見学に行った人がいますので気になる方はこちら。
◎今回の旅では…
今回我々はその日毎にけっこうな距離を移動するのと、料金がそんなに高くなかったことを理由に
ドライバーさんと8人乗りのワゴンをずっとチャーターしてました。
大まかな旅程は前もって伝えてありますが、その日の状況で行先を変えたりできるので重宝しました。
ドライバーはハオさんという笑顔のすてきなお父さん。
お互い拙い英語のやり取りですが、
旅を続けるうちにハオさんの親切さが分かってきて楽しい旅を続けることができました。
■人
◎人柄
総じて「真面目で人懐っこい」印象を受けました。
そりゃもちろんスリやボッタクリはありますしお店の応対も怖い場合もありますが、
それは外国に行けばどこでも一緒かなと思います。
あと、写真に抵抗がないですね。カメラを向けると皆さんいい笑顔をくれます。
知り合いになった人はもちろん、車の中からバイクを撮っていても手を振ってくれたりしました。
◎経済事情
ベトナムドンの為替レートがざっくりいって1円≒200ドン。
現地の人が入るフォー屋さんなんかだと1杯4万ドンいかないくらい、200円弱で食べられます。
インスタントラーメンだと1袋20円、ビールは1缶350mlで100円くらいです。
こんなに安く食べられるなら、
ベトナム人はどのくらいの収入を得てどんな生活をしているのだろうと思って少し調べてみました。
いくつかの記事を読む限り、月収3~4万円ほどのようです。
え、そんなに少ないの?と思いました。
1か月3食フォー生活すると、食費だけで1万8千円飛びます。
家賃は?服は?
たまたま通りかかったスマホ屋さんに入ってみたのですが、端末代金は日本と同水準でした。
最新機種は10万円超えてます。
でも、会ったベトナム人、みんなスマホ持ってます。
どうやって買ったの?謎です。
◎その他、洞窟ガイドのメイさんに聞いたベトナム人の情報をいくつか。
・最終学歴は専門学校卒が多い。大学を出てもいい仕事があまりない。
学生時代になるべく専門的な知識技術を身に付けて仕事に生かそうとするようです。
この辺は日本と違いますね。
・テストの点数が高いと学費がかからない。のでみんな頑張る。
奨学金的なものでしょうかね。
・警察、軍人は学費、生活費免除。
学費はまだわかりますが、生活費まで免除とは驚きですね。
不景気になったらみんな警官になるんじゃないかしら。
・ベトナム人の夏休みは6~8月。この期間は飛行機やホテルの料金が高くなる。
9月は台風が来るので安くなる。
我々が行ったのは正しく9月なので、大当たりでした。