自分のアタマで考え、行動できる人間になってほしい。

 上下関係をあまり気にしないで自由に発言できる雰囲気がある。これはエス・ジーの大きな特長だと思います。「上司にこんなことを提言したらまずいのではないか」などということを気にする必要はありません。我々の方も、自由に意見や提案を言ってくれるのを待っているのです。当社の社員は当たり前と思っているようですが、大企業では意外と難しいことではないでしょうか。
 社員の自主性を重んじる、やりたいと思うことに対して援助する、という方針は、同好会活動への支援にも表れています。社内には11の同好会があり、資金援助を行っています。もちろん参加するかどうかは個人の自由、強制などはありません。アフター5まで会社の同僚とつきあうのは好まないという人もいるでしょうが、1日のうちかなりの時間を共に過ごす人間と共有できる趣味があるのなら、一緒に楽しむのは悪いことではないと思います。同好会では上司も部下も関係ありませんし、普段は見ることのできない意外な一面を発見することもあります。また、コミュニケーションの場としても有効です。
 システム開発というと、1日中コンピュータの前に座っているというイメージがあるかもしれません。しかし、お客様のニーズをしっかりくみ取ったり、チームで開発を行うときなど、技術力プラスコミュニケーション能力が非常に重要になります。お客様が満足できるようなサービス・製品を提供するには、コミュニケーションはとても大切なことなのです。技術系の人に不足しがちなコミュニケーション能力の重要性に、もっと目を向けてほしいですね。
 新しく社会人になる人たちに望むのは、どんな単純な作業であっても、「どうしたらもっと時間を短縮できるか」「こうすればもっと楽にできる」など、自分の頭を使って考えること。ちょっとした工夫に気づき、行動に移すことができるかどうか、それが社会では大事なのです。言われたことをそのままやるだけではなく、自分で考えて行動できる人になってほしいと思います。
 当社では社員の思いや、やる気をしっかり受け止める土壌があります。また、会社の利益が上がったら、賞与などの形で社員に還元していますから、自分の能力を遺憾なく発揮したいという人には、非常に働きやすい環境といえるでしょう。

代表取締役 中野秀樹


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