第2章 C言語の基礎 ~ printf( ) と 変数について ~
では次に、printf( ); を二つ使ってみましょう。 リスト2に、次の一行を追加してください。
void main() { printf( "好きなことを書きましょう" ); printf( "本当に好きなことを書きましょう" ); }
コンパイルして実行してみましょう。
「好きなことを書きましょう本当に好きなことを書きましょう」という具合に 続けて出てきたと思います。これでは困ってしまいます。どうすればいいのでしょうか?
皆さんに配布したC言語の本で調べてみましょう。 printf で検索出来るはずです。 正解がわかったら、コンパイルして実行してみましょう。もう大丈夫ですね。
※C言語の本がない場合は、 正解 を見て下さい。
では話をがらりと変えて、次は変数というものを学習しましょう。 変数は、C言語で日常的に使われるものですから、確実に覚えてしまいましょう。
今のところ、変数とは箱みたいなものだと考えてくれればよいです。変数にはいろいろな種類 (注8) があります。それは、いろいろな種類の箱があり、 それぞれ中に入るものが違ってくると考えてください。 そして、大事なことは一つの箱の中には、一つのものしか入れられないということです。
また、変数には必ず名前を付けなければなりません。 名前が付いてなければ、うまく識別できませんので当然ですね。
そして基本的には、自分の好きな名前を付けることができますが、いくつかの制限 (注9) もあります。
– 図4 –
いろいろな変数の種類が出てきましたね。ここでは、int型 (注10) という変数についてのみ説明していきます。 残りは、後々説明していきますので、ここでは一度忘れてしまいましょう。
さっそく、以下の記述を打ち込んでください。 さっきまでprintf を学習していたファイルとは、別のファイルを新しく作って下さい。
– リスト3 –
#include <stdio.h> void main() { int val; (1) val = 5; (2) }
(1)は、val という名前の int型の箱を一つ用意したことになります。
(2)は、用意された箱(val)に、整数の5を入れたことになります。
(1)の処理を変数の宣言と呼びます。これをしないで、いきなり(2)を行うと、 入れるべき箱が用意されていませんという内容のコンパイルエラーが出てしまいます。 そして、(1)の様に箱を用意する作業は、初めにやっておくのが決まりです (箱をいくつも用意する時は、初めにいっぺんに宣言しなければなりません)。
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