第1章 C言語とは何か ~ 言語とコンパイラについて ~

休憩室

 今ではCコンパイラは、マイクロソフト、ボーランド、シマンテック、ワットコムなどの 有名なソフト会社から、製品として売り出されています。無料で配布されているものもあります (注5) 。

 Cコンパイラによっては、同じCの構文から微妙に違う翻訳の仕方をします。それは、同じ英語の原文でも訳す人によっては、微妙に違ってくるのと同じだと言えましょう。 洋書好きの人ならば、私は誰々さんの訳が好きだなんていう好みがある事でしょう。
それと同じでプログラマーによっては、好みのコンパイラがあったりします。もちろん、最近では操作性の良いコンパイラが増えていますので、 そちらの方がコンパイラの選択基準として重要になってきています。

 それと、以前ではC言語の文法自体が微妙に違っていたりしました(これを方言と呼びます)。プログラマーにしてみれば、自分の書いたものが、あるCコンパイラではエラーにならないのに、別のCコンパイラではエラーになってしまうようでは不便です。

 そのために、1989年にANSI(米国規格協会)というところで標準化作業が行われました。これにより、今ではそのような混乱は、以前ほどはなくなっています(完全にではありませんが、実習中に気にする必要はありません)。

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